私は御苑前にある大駐車場にクルマを駐めて、営業担当のKさんを待っていました。東京メトロ丸の内線「御苑前」駅の地上出口が、待ち合わせ場所です。
Kさんは、「(隣の)三丁目駅でも、どっちでもいいよ」と言ってくれたのですが、パーキングの都合で御苑前にしてもらっていたのです。
そこに、時間よりも少し早めにKさんが地下改札から上がってきました。
「お疲れ様です!」
と挨拶を交わしながら、Kさんは私の機材の山から三脚を抜き取ると、自分の肩に担いで、「さぁ、今日も張り切っていきましょうか?」と、ニタニタと薄笑いを浮かべています。
「今日のお店は、Fセンセーの好みの熟女がいっぱいですよ!」
と言いながら私の肩をポンッと叩いて、先に歩き出していきます。
今日の撮影は「セラピストに美魔女を揃えた(営業担当K氏談w)」(マンション型)メンズエステ「Biserati ~美セラティ~」です。30代~40代を中心に美魔女が揃っているというのですから、私の好みにドンピシャなのです!!
そんな期待を抱きつつ歩いていると、「ここだよ」と言って、Kさんは「Biserati ~美セラティ~」の入っている建物前で足を止めました。徒歩約3分(三丁目駅からだと徒歩約4分)で、スグに着きました。
そこからKさんは店長と連絡を取って、このまま直接に施術ルームへ。そこには「セラピストが待っているからよろしくお願いします」との事だそうです。
その店長の指示通りに私たちは施術ルームへ向かい、インターフォンを鳴らすと、
「撮影の方? お待ちしてましたよ」
と、しっとりとした声が聞こえてきました。
声の主は、モデルを務めてくれたS嬢で年齢はアラフォー近辺と(勝手に)予想されました。そのS嬢は痩せ型とは言い難い体型をしていますが、“ぽっちゃり”や“グラマー”と、簡単に表現できない艶・色気を全身から醸し出しています。「脂ののった」とでも言えばいいのでしょうか、とにかく艶めかしいボディをしていたのです。
「太って写してはダメですよ」
声も色っぽい“大人のオンナ”の響きをしていて、妙にソソられるんですよね。
私は、このS嬢から受けた高揚感が冷めないように、取り急ぎ担当Kさんとストロボセットを組み立てて、スチール写真を撮りはじめる事にします。
「慌てなくても、逃げませんよ(笑)」
彼女がそう言う程、瞬殺でシャッターを押しまくりました。
こうして、2度程ポーズを変えてスチール写真撮影を終えました。
「単体を急いで撮ったから、少し休みましょう。それから、動画にイきます!」
私はシュガーレスのペプシ・コーラをガブ飲みして水分を補給して、Kさんと照明を動画用のヘッドに換えて、本番に備えました。
やがてS嬢のメーク直しも終わり、お客モデルの男優サン(スタッフと思われる)の準備も済んで、いよいよ動画撮影のスタートです!
S嬢はオイルを使って、お客モデルの体を隅々まで施術していきました。うつ伏せにしたお客モデルに跨って背中をマッサージするために、後方からカメラを廻していた私は、彼女のウエストのクビレに痺れます!
脂ののった大人体型なだけではなく、スタイルも抜群だったのです!!
また、仰向けにした胸部から下方にむけてのマッサージでは、手掌と前腕部を使ってゆっくりと撫でるように。そして、膝を立たせて脚部に圧をかけたりと、自在に施術をしていきす。
実際にお客として訪れたら「まったりした大人の時間経過」に、五感が癒されそうな感じを受けるでしょうね。
美魔女の芳醇さに酔いしれてしまいそうな感覚にとらわれつつ、撮影行程を終えた私でした。