私は東京駅八重洲地下にある駐車場「八重洲地下東駐車場」に愛車のレガシー・ワゴン改を駐めて地上に出ました。
今日の撮影が日本橋・京橋の(マンション型)メンズエステ「ブルジュ・アル・トウキョウ」だったからです。八重洲地下にある駐車場というと、東京駅を利用するお客さん向けの施設と思われがちですが、広大に広がる地下の東端に行くと、地上は日本橋近辺なので界隈に用事がある時なんかは、便利なんですよ。
てなわけで、機材とともに地上に出たのです。
ちょうど目の前が、営業担当のDさんと待ち合わせていた東京メトロ「日本橋駅」の入口前で、本日も時間前に到着した私メだったのでした(笑)。
すると、すぐあとにDさんも現れて「お疲れ様です!」とお互いに挨拶を交わすと、そのまま目当ての「ブルジュ・アル・トウキョウ」を目指して歩き出しました。
このエステは、日本橋に3ルーム、京橋に1ルームで癒しのルームを形成しており、今日の撮影は「日本橋Aルーム」で行うとの事です。
Dさんの道案内で進んで行き、私たちは約1分程で日本橋Aルームの入っている建物前に着きました(東京駅からも徒歩可。京橋ルームは東京メトロ「京橋駅」「日本橋駅」、都営地下鉄浅草線「宝町駅」、JR「東京駅」が最寄り)。
そこからDさんは店長に確認を取り、予定通りに完全個室の日本橋Aルームに向かいます。
「こんにちは。撮影で来ました」
と言って、私たちは完全個室の施術ルームへインして行きます。そこには、清楚感を溢れさせながらも愛嬌のある笑顔のY嬢が「お疲れ様です」と、迎えてくれます。
このセラピストのY嬢が、本日のモデルを務めてくれました。赤いシャツと黒いミニが、官能を視覚から刺激してくるようでしたよ。
「では、名鑑からはじめましょう!」
まずはスチール写真撮影です。私はオーソドックスに彼女を座らせて前屈みの姿勢に。その位置で、顔を中心線に撮っていきました。
こうしてスチール撮も終わり、次はいよいよメインの動画撮影です。
私と担当Dさんは、Y嬢が水分補給とメーク直しをしている間に照明を動画用に換えていました。そうこう作業をしていると、お客役モデル(スタッフと思われる)も入室してきて、施術ルームの空気が張りつめていきます。
「では、動画にイってみましょう!」
私は声をかけて、お客役とY嬢に実際の施術をしてもらいます。今日の撮影は大まかな流れだけをY嬢に聞いているだけで、綿密なカット割りをしませんでした。
通常に近い形で一連の施術を紹介する事で、臨場感を出そうとしたのです。
ただし、この手法を使う時は部位のアップや重なってしまう体の影を避けるために、マメに位置を変える等、私と照明補助のDさんが大変です。ですが、「たまにはイイだろう」と、勝手に思いついて決行したのでした。
Dさんは天性の「勘の良さ」と経験値で苦労しながらも照明を当てています。非常に助かりましたよ。
今回はその思いつきが功を奏したようで、Y嬢がアロマオイルでリンパの施術をしているシーン等で、手元からお客役の表情にカメラをPAN(動かして)したときの表情の変化を捉えられて“いい画”が撮れたと思いますよ。
いきなり、うつ伏せのお客役の臀部を膝で圧を加えた時には面喰らいましたが、プレビューをした限りでは抑えられていたので、私はひと安心です。
多分、編集で繋いでいってもY嬢の施術は“全体に滑らか”なので、違和感はないはずです。アロマオイルを存分に活用した、ワンランク上の施術を見ているようでした。
こうして私と担当Dさんは、いつもよりも肉体的に疲れを覚えつつ撮影を終らせたのでした。