今日の私は東銀座にある巨大地下駐車場から地上へ昇り、歌舞伎座横からの地上出入口付近をウロウロして時間を潰していました。いつものように集合時間よりも早目に着いたからです。
本日の撮影は銀座のメンズエステ（マンション型）の「EMORE」でした。読者の交通便を考慮すると地下鉄銀座駅まで電車を使い、そこから歩いて施術ルームまでの所要時間を計測したいのですが、機材を搬送するために駅からの時間は営業担当のYさんに任せたのです。
その結果、東京メトロ「銀座」駅徒歩約６分・同「東銀座」駅徒歩約３分・同「銀座一丁目」駅徒歩約５分と、それぞれに便利な事が分かりました。
駐車場地上出入口からも徒歩約３分程と、これまた便利です。
そこにたたずんでいると、Yさんが時間ちょうどに登場して、
「お疲れ様です。Fセンセイは、歌舞伎座界隈にも造詣が深いと聞きましたが」
と、何やら真面目な顔をして尋ねてきました。あまり、Yさんとは組んで仕事をしていないので、私の事が未だよくデータリングされてないのかも知れません。多分、歴史散策好きと聞いて情報が混乱しているのでしょう。それか、同じ営業部のGさんが大袈裟に流したデマに惑わされているに違いありません。困ったモノです（笑）。
「お疲れ！寄席はよく行くんですけどね。歌舞伎は敷居が高くて…」
私はYさんを適当にあしらって、そのまま２人で出発しました。
彼は店長に、「これから直接、施術ルームへ向かいます」と電話で報告しています。この辺は、彼も“抜かりは無い”プロのアドマンです。
こうして施術ルームへ到着して、インターフォンを押すと
「お待ちしていました。今、玄関を開けますから」
と、しっとりとした声が聞こえてきました。どうやら、本日のモデルを務めてくれたセラピストのI嬢がみずから出迎えに来てくれるようです。
彼女はDカップのバストですが、全身が均整の取れたスリムな体型なのでソレ以上に胸が大きく見えました。
内巻きにしたロングヘアも、優雅で似合っていました。銀座然とした雰囲気をまとっています。
室内に入り込んだ私たちに、
「今日はよろしくお願いしますね。超巨乳でもなく（注：結構な“実り具合”ですよ）、巨尻でもないから平均的に撮ってくださいね（笑）」
と、ストロボの三脚を立てている私に向けてリクエストしていましたが、I嬢の均整の取れたボディこそが最大の武器であると、私は見抜いていましたよ。
「では、名鑑から撮りますよ～」
Yさんに撮影の順番等をレクチャーされていたI嬢が、あらためて私を見つめました。
こんなモデルに対しては小細工をしないで、正面からオーソドックスに撮るに限ります。
私は膝立ちをしたI嬢の上半身を正面（全身だと画角に入りきらないため）から撮ってスチール写真撮影を終わらせました。
顔立ちが整い過ぎているために「冷たく」映ってしまう危惧もありましたが、笑顔でI嬢が乗り切ってくれました。
ここで休憩を入れて、彼女は優雅に日本茶を飲んでいました。私と担当Yさんは、ゴクゴクと炭酸飲料を飲み干して照明を動画用に換えます。
お客役モデルの男優サンも加わって、ここから施術シーンの動画撮影に。
「はい、回った！」
私の掛け声で撮影はスタートして、I嬢はオイルを垂らしながらマッサージをはじめました。
お客モデルをうつ伏せにしての、ふくらはぎ・腿へのマッサージで“張り”を柔らげます。それだけでも気持ちが良くて当たり前なのですが、さらに臀部に跨っての背面への施術はワンランク上をイっている感がいっぱいです。
あお向けからの、腹部や手のひらへのマッサージも秀逸でしたね。
銀座ならではの高級感に裏打ちされた「おもてなし」と「抱擁力」がレンズ越しに伝わってきました。
これにて全撮影は終了です！
私はYさんと別れたあと、「みゆき通り」や「並木通り」を散策してから帰りました。
