運よくJR大崎駅(品川区)前にあるコインパーキングにクルマを停める事ができた私は、西口徒歩1分のマンションエステ「AQUA~アクア~大崎店」に、機材を自前の台車に積んで向かっていました。
いつもなら営業担当のHさんと待ち合わせて荷物を半分だけ持ってもらいながら、一緒にお店に伺うのがパターン。でも、この日のHさんは、店に前ノリして店長と打ち合わせをしているとの事で「先に行って待ってるから、ひとりで来てよ」とメールが送られてきていたのです。
こんな時に限って、完全個室の施術ルームが淡い光量と薄いブラウン系統の床とカーペットでがセラピストの肌と“色被り”しそうな予感。ムード満点で、お客も落ち着いて施術を受けられてGood!なのですが、“カメラマン泣かせ”な室内の色合いなのでした。
だからといって、負けじとこちらも単に大光量の照明にしただけではモデルを務めてくれるセラピストが、薄っぺらで立体感がなく映ってしまいます。なので、小細工するためにいつもより機材が多かったんですよ。実際にはジュラルミンのカメラボックスをひとつ余計に持ってきただけなので、台車を使って楽勝に運べたんですけどね(笑)。
そうやって運び込んだ機材とともに受付で来訪を告げると、Hさんが出てきて店長を紹介してくれました。私は挨拶もソコソコに、撮影場所の施術ルームに通されてさっそくセッティングに入ります。
「では、よろしくお願いします」
と言う言葉を残して、店長は受付に戻りました。その店長と入れ替わりに施術ルームにインして来たのが、本日撮影のセラピストのA嬢です。
彼女は笑顔がまぶしくて、ボディもツルツル。しゃべりもハキハキとしていて好印象でした。
ただ、このまま普通にストロボを当てると、室内のアンバー(弱茶がかかった黄土色)が、肌の色に影響を及ぼしそうです。
そこで私は、スチール撮影時には思い切って、レンズに弱いマゼンタのフィルター(赤紫。フィルターNo.は企業秘密)をつけて、撮影に臨んだのでした。
整然とジュラルミンのボックスに並べられたフィルター群を眺めながらA嬢は、
「ソレを入れてたんですね。何が入っているか分からなくて、少し怖かったんですけど(笑)」
とニヤニヤするA嬢と心配げに様子を見ていたHさんを尻目に、私は「よしっ、いい色出てるよぉ~」と、小声で叫びながら2灯立てしたストロボをバシャバシャと光らせながら、スチール撮影を瞬時に終わらせました。
ホントは、できるだけ早く動画用の照明セッティングを「キめ」たかっただけなんですけどね(不安だったからw)。
その動画撮影には、お客役のモデル(多分、男性スタッフ)も加わって、施術シーンを撮りはじめました。ここでは、照明を直接に2人に当てます。施術ルームの明かりのトーンを少しだけ上げて“アンバー感”をちょっと落としてナチョラルな雰囲気にしようとしたんですよ。レンズにつけた(マゼンタの)フィルターも外しています。
その甲斐あってか、A嬢の細かい指遣いや筋肉の躍動がハッキリと映っているのが分かりました。
方脚ごとの施術や背面から全面へのトリートメントなどで、体だけではなく“心も”癒される様子がバッチリと写り込んでいましたよ!
単なるマンションの一室ではなく、「アロマリラクゼーションサロン」と呼んでいる理由が判明しました。
なお、120分の会員様の限定コースには、担当セラピストの「オリジナルマッサージ」も施されるのだとか。こちらも、気になるところですね!