今日の撮影は久しぶりの「池袋」でした。箱型のヘルスやイメクラ全盛時にはよく通ったものでしたが、今ではその類いの撮影回数は減少。エステ以外では、たまにデリヘルからお声がかかるくらいです。
「う~ん、『時代は変わる』(ボブ・ディラン)だな」(←分かる御仁は、私より年配の方か、かなりのフォークマニアですw)などと、独り言をブツブツ呟きながら『時代は~』を鼻歌しながら、待ち合わせのJR池袋駅西口に向けて歩いていたのでした。
春の陽光が眩しいうえに、米陸軍のフィールドジャケット(当然、レプリカもの)を着ているので上半身が軽く汗ばんでいます。平和通りのパーキングから歩いただけで、この体たらくなのですから、今年も夏が思いやられます、とほほ。
そうして、西口交番に着くとハンカチで額の汗を拭っている営業担当のDさんが待っていました。
「お疲れ様です。Fセンセイ、結構、汗かいてますね」
「お疲れです。寒いよりはイイですよっ」
と、強がりながら私は今日の撮影先の(マンション型)メンズエステ「セレクトスパ 池袋」に向かって歩き出しているDさんの後ろをついて行きます。
「ここですよ」
西口から歩いて約7分ほど歩いた建物前で、店長に電話をしながらDさんは到着を知らせてくれたのでした。そこからは、打ち合わせ通りに施術ルームへ直接赴いての撮影となります。
その施術ルームのドアの前に立って、Dさんが「撮影で来ました」と告げると、ドアが開いて私たちはルーム内に通されました。
「おはようございます。お待ちしていました!」
「お疲れ様です」
モデルを務めてくれるセラピストのY嬢は、身長は150cm台と若干の“小柄”でしたが、バストは真逆で85cmのDカップでした。そして、ウエストが50cm台でヒップが87cmと、均整の取れたグラマー体型。表情は大人っぽいのですが、どことなく愛嬌があって可愛らしさも同居しています。
そのY嬢への撮影の順番等の説明・確認を担当Dさんにまかせて、私は2灯立ての外部ストロボの準備をします。上が白いタンクトップに下がごく薄いピンク色のスカートなので、髪の「黒」の方が色味が勝っています。なので、髪の色を基調にして、一気にスチール写真を撮り切りました。
ここで小休止を入れて、私は途中のコンビニで買ってきたウイルキンソンの炭酸水をガブ飲みして水分を補給するとともに、照明を動画用に換えます。
メークを直しているY嬢に頼んでおいた、お客モデル(スタッフかと思われる)もルームに到着。撮影の準備が終わったようでした。
そこで私が、
「では、動画撮影をはじめま~す!」
と、合図とも言える掛け声をかけて、動画撮はスタートです!
Y嬢は、マッサージオイルをお客モデルの体に垂らしながら、すぐさま施術を展開していってオイルを伸ばしていきます。
オイルを塗った足を、片方づつ抱え込むようにしての施術はカメラを回している私の脳内にも“ズンズン”と響いてきます。また、仰向けにしてからの胸部~鎖骨位置への施術では、Y嬢は両サイドから丹念にマッサージしていって、首の下あたりで両手を合流させて、揉みほぐしていました。
また、手・足の指の付け根や指自体にも優しく、そしてツボを得たマッサージでお客モデルを終始リラックスさせています。全てが(セラピストの)手とオイル、お客の部位との三位一体のなせる技と効果。これが“オイルコミュニケーション”なんですね!
私は、そうしたマッサージの濃密ヒーリングを視覚で疑似体験して撮影を終えました。
今日の撮影では、“精神的に心地良い疲労”が残ったので私は東口「皇琲亭」のブレンドで一息ついてから、レガシー・ワゴン改を転がして帰ったのでした。