東京メトロ千代田線「赤坂」駅(港区)を降りた私は、長いエスカレーターを使って在京キー局のある出口から地上に出ました。ここで営業担当のAさんと待ち合わせをしていたのです(ほかにも最寄り駅としては同銀座線・丸の内線「赤坂見附」、同銀座線、南北線「溜池山王」も利用可)。
パーキングが少ないうえに、赤坂は「坂道」が多いので機材を持ってのアップダウンが非常にキツイ! なので、久しぶりの電車移動でした。
さすが雪の日に日枝神社脇を抜けようとすると、坂道発進に苦しむだけあって駅前にいても道が傾いているような体感を覚えます。
「まるで、わが事務所の経営と同じくらい傾いてるな」と、苦い独り言を小声で呟いていると、Aさんが現れました。
「お疲れ様。電車でも先に着いてるんですね? さすが、フリーの鏡っ!」
今日は地下鉄で来る事をあらかじめ知らせておいたので、Aさんのお言葉にもバリエーションを感じます(笑)。
「それでは、参りましょうか」
Aさんは先陣を切って歩き出しましたが、そんな大仰な事ではなく約2分で(マンション型)メンズエステ「Grand Aroma 東京」の入っている建物前に着きました。この都心で、この近さは尋常ではないですよ!!
担当Aさんは、そこから店長と連絡を取って私たちはそのまま直でプライベートサロンの施術ルームへ伺う事に。
室内に案内された私たちを迎えてくれたのは、本日のモデルを務めるセラピストのK嬢。20代前半だというのに、物腰やボデイの脂のノリ具合は「大人」です。特に、この日に着ていた施術着・黒いニット系のミニワンピが体に張り付いてムチムチしています。艶めかしさでイッパイでしたよ。特にFカップ90cmのバストはオジサンには目の毒でした。
ただ、そんなエロ・ビームばかりを飛ばしているわけにもいかないので「では、名鑑から撮りますよぉ!」と、無理矢理にストロボセットと愛機ニコンを組み立ててスチール写真から撮りはじめます。
ここでは、K嬢の「ヘソあたりから頭の先まで」押さえようとしていたので、私は無理に胸を強調させるポーズは付けずに普通に“座り位置”で固定しました。その方がボディラインがすっきりと映る場合があるからです。
それでいて、自然に「Fカップだから目立つはず」と確信があったので、私は慌てず急がずメトロノームのように一定のスピードでシャッター切っていきました。
当初、担当Aさんは不安げに見ていましたがPCのプレビュー画面を確認して安心したようです。
私は親指を立てて「大丈夫!」とAさんに無言でサインを送ります。
そして、「それでは小休憩のあとに動画にいきますよ」と、K嬢と既に入室してスタンバイ途中のお客役モデル(スタッフと思われる)に言いました。
その間に私とAさんは、照明を動画用のモノに換える作業を素早くこなします。
「よ~し、イきましょう!」
私はカメラを回しはじめて、K嬢の動きに呼応させていきました。
彼女はオイルを用いてお客モデルの体の細部にいたるまでを、ソフトに&圧をかけてマッサージしていきます。うつ伏せにした背中に跨るようにして施術したり、足裏をグーにした拳のナックルパート(ボクシングでいうと、ヒットポイント)で刺激したりと多彩な施術を見せてくれました。
「オイルを塗って撫でるだけの施術は一流ではない」の謳い文句通りの超絶テクを、バーチャルで堪能させて頂きました。
こうして動画撮も終えた私は、電車移動の時には必須としている「コンビニ飲み」で喉を缶ハイボールで潤してから千代田線に乗って帰っていったのでした。