今日の私は、ちょっとした遠征気分で撮影に来ていました。いつもの、お店紹介撮影には違いないのですが、場所が上大岡(横浜市)だったからです。日常生活はもちろん、仕事でもまず訪れない地なので、逆に新鮮な気分で待ち合わせ場所にいたのでした。
そこは上大岡駅から歩いて約4分の「メンズエステfiora~フィオラ~」の入っている建物の近くの某コンビニ前。4分と近いのですが、機材を運ぶ身としては近ければ近いほど有難いのです。
そのような事情から、いつもならば最寄り駅(この場合は東急線「上大岡駅」、または横浜市営地下鉄「上大岡駅」)で集合するところを、営業担当のEさんが「近くにコインパーキングがいくつかありますから、その近くでいいですよ」と言ってくれたので、お言葉に甘えたというわけです。
そのコンビニで休憩時に水分補給する飲料を仕込んで待っていると、駅方面からEさんが歩いてきました。
「お疲れさまです。ここからならスグですから、楽ですよ」
と言う担当Eさんに先導されて歩きはじめると、ホントにスグに目的の建物前に着いたのでした。
そこからEさんはテキパキと店長と連絡を取って、さっそく完全個室の施術ルームへ。インターフォンを押すと、
「お疲れ様です。寒いですから、スグに室内(なか)へどうぞ」
と、本日のモデルを務めるセラピストのR嬢がドアを開けてくれました。
彼女は目がパッチリとした典型的な美人型のお顔をしていました。そのうえ、ウエストが“キュッ”と細く(目視で推測したところ50cm台)、胸が大きい(目視推測「Eカップ」)のモデル並みのスタイルをしています。
「いやぁ、いいスタイルで“撮りごたえ”がありそうですねぇ」
と私は、一般企業では完全アウトなセクハラ発言をしてしまいました。ただ、カメラマンがモデルに対してこういう場合は「褒め言葉」として取ってもらっているので、この場ではセーフです。そうとはいえ、あまりに顔つきがイヤラシイと、いろんな意味でアウトな事は言うまでもないです(汗)。
「水着やヌード撮影じゃないんですから、ジロジロ見ないでくださいよ。恥ずかしいから(笑)」
「了解! では、名鑑からイきますね」
私はEさんに手伝ってもらってセットした2灯ストロボで、正面から強めに光を当ててスチール写真を撮りはじめました。素材がイイのでオーソドックスに撮っていき、瞬時に終えます。
「ではここで一旦休憩して、動画撮影に入ります!」
この頃にはお客モデルの男優(男性スタッフ)も待機していたので、各自の水分補給が済み次第、本番に入りました。
R嬢の施術は全体にゆったりとスローリーに進むので、そのリズムに引き込まれるようにお客モデルの表情も癒されてきて“柔和”になってきています。
全体の肌の具合はアロマオイルを吸収して、潤いを帯びて活力が出てきているように見えました。体内の“代謝”を実感しているようでしたよ。実際のお客も、「同じなのでは?」と、強く思いました。
そのほか、私がカメラ越しに特に“効き”を感じたのは、脚と臀部のマッサージです。お客の片足ずつを両手でなぞるように“ふくらはぎ~ヒザまで”と、登って行くように施術。臀部のマッサージでは、弧を描く動きも取り入れて尻肉をほぐしているようでしたよ。
「厳選されたセラピスト」とお店が謳うのも分かります。
こうして無事に撮影を終えて、私は「店長と話しがあるから残ります」と言うEさんを置いて、鎌倉街道から関戸橋(多摩市・府中市)で多摩川を渡って、甲州街道に出てから帰っていったのでした。