赤羽(北区)は色々な魅力のある街です。昔からの飲み屋には、香ばしい焼鳥の匂いが路地まで漂っていて食欲をそそっています。再開発でクリーンな街を目指しても、その「飲み屋臭」は変わってません。
クリーン化といえば、ピンクゾーンも然りです。そのいかがわしさも浄化されてはいますが、根柢の「いかがわしさ」不変なのです。
とはいえ、メンエスの流行のおかげで自然と街がクリーン化されているのも事実といってもいいでしょう。赤羽ばかりではなく、JR京浜東北線でいえば、大宮・赤羽・秋葉原・神田・蒲田等々も同じ現象です。そのなかでも赤羽にあるメンズエステ(マンション型)・「赤羽ラグジュアリー」での撮影が、私の本日の「お仕事」でした。
私は待ち合わせのJR駅前に着いてクルマや人の流れを見るともなしに眺めていると、時間通りに営業担当のYさんが現れて、
「お疲れ様です」
と挨拶をしてきました。私・カメラマンFは、Yさん専従ではありませんが、彼が赤羽で取材する時には、だいたい私にお声がかかります。多分、仕事場兼スタジオ兼住居を足立区に構えているので近いからでしょう。
私は、
「Yさんこそ、お疲れデス!白無地にノー・ネクタイのクールビズで、“夏満喫”ですね(笑)」
そう返すと私は、正確な道順は分からないのですが、大体の勘で歩きはじめます。事前打ち合わせで聞かされて立地は把握していたのです。
「さすが、赤羽には昔から取材に来ていただけあって明るいですね。ここら辺でちょっと待っていてください」
Yさんは、そういって歩道上から確認の電話を店長にかけると「施術ルームへ直接に向かいますよ」と言って、今度は自分が先導して歩き出します。駅から約3分(東口と西口にルームがアリ)でした。近いですね。
そして、高級感溢れるワンルームの施術ルームへ到着です。
Yさんがインターフォンを鳴らしたら、待機していたセラピストのS嬢が玄関口まで出てきてくれました。
「おはようございます!」
20代半ばと思われる彼女は、黒いニット系のワンピをヒラヒラさせていました。胸元がX字に開いていて、E巨乳が目に眩しいです。身長がやや小柄な分、胸が目立つのかも知れませんね。
担当Yさんが、単体→動画と今日の段取りを説明している間に私はスチール写真撮影用のストロボセットを用意します。2灯で立てて影を出さないようにして、強めの光量を胸元に当てました。
「では、単体から撮りま~す!」
私は、笑顔のままのS嬢の正面からストロボを照らして“明るい表情”に仕上げてフィニッシュです!
「では、このまま動画撮影に突入しますネ!」
こうして小休止の間にお客役モデル(スタッフ)にも室内に入ってもらい紙パンツ+巻きタオルで準備を整えてもらいます。
そして、「では、動画を回します!!」の掛け声でスタートしました。
S嬢はうつ伏せにしたお客モデルの横にちょこんと座って、お客モデルをマッサージして筋肉をリラックスさせていきました。背面の施術時には跨って背中のラインを滑らせるように揉んでいっているようです。
アロマトリートメントやアロマオイルマッサージでの「1対1」の施術は高級+ハイレベルで、ワンランク上の体感を得ているようでした。
こうして「ラグジュアリーな」施術をカメラに納めた私は、Yさんと分かれて飛鳥山を突っ切る形で家路についたのでした。