私は木枯らしの吹きすさぶなか、東京メトロ南北線(都営地下鉄大江戸線も乗り入れ)「麻布十番駅」の地上出口付近で営業担当のTさんを待っていました。今日は(マンション型)メンズエステ「Spa Lanikai(スパラニカイ)」の撮影です。
「ラニカイかぁ、行ってみたいなぁ」と私は声に出して、独り言を呟いていました。私の記憶が定かならば、ラニカイは“知る人ぞ知る”ビーチです(詳しくは、ググってみてちょ。綺麗でビックリしますよ)。特にこの季節には、行きたくなるんですよね。
そんな妄想をしながら、ニヤニヤしている私の後方から営業担当のTさんが、
「お疲れ様です」
と、声をかけてきました。どうやら彼の乗っていた地下鉄が着いたようです。
私は店名の由来と、それに伴う妄想を脳内から追い出して「寒いけど頑張ってまいりましょうか!」と、担当Tさんに宣言しました。切り替えは速い方です、多分(笑)。
そうして私が仕事モードに突入しようとして、身構えながら歩こうとすると先導するTさんが「ここですよ」と言って、お店の入る建物前に立ち止まりました。待ち合わせ場所から徒歩1分、かなり近いですね。
そこからTさんは店長に電話をして到着の報告と、段取りの確認をしています。どうやら、このまま直で完全個室の施術ルームへインするようです。
ルームのインターフォンに「撮影で来ました」とTさんが告げると、そのままドアが開いて、
「お待ちしていました。今日はよろしくお願いします」
と、本日のモデルを務めてくれるセラピストのN嬢が、笑顔で迎え入れてくれました。肉感的なボディラインは、南洋の花をあしらった衣装に隠されています。
「名鑑用にセレクトしてみました。ウチのコンセプトにもある“完全個室のリゾート空間”に合わせてあるんです」
確かに派手で、リゾート感がいっぱいでした。見ているだけで、温かくなりそうです。と、いう事は、動画用に衣装の着替えがあるというわけです。私は、「楽しみが増えたな」と、思ったのでした。
「では、そのままの衣装で名鑑撮影からイきましょう」
そう言うと、私とTさんと手早くストロボ2灯をセットします。
「はい、ドーゾ」と、N嬢を座らせて、そのまま派手な衣装の柄を入れ込んでバシャバシャとシャッターを切って、あっという間にスチール写真撮影を終らせました。
次はメインの動画撮影になりますが、照明は、リゾート風に明るめにセッティングしました。N嬢には、小休止を取ってもらう間に衣装チェンジをお願いします。
それと同時に、男優さんへの連絡をしてもらいました。結構、バタバタとさせてしまいN嬢には感謝しております。「Nさん、ありがとう!」。
そういうわけで、お客モデル(男性スタッフか!?)が合流。N嬢は、今度はピッチリとフィットした白いTシャツと黒いミニで身構えています。贅肉では無い、成熟したオンナの脂が乗り切った体は妙に色っぽいですねー。肉感的です。
そうして動画撮影はスタートしたわけですが、このお店は某有名スポーツ選手や某人気芸人が通ってくるだけあって、施術のレベルが高い!
それに、術中のN嬢の姿勢も(多分)お客のアドレナリンを上げる効果アリアリです。
お客の頭部を両モモで挟み込むように、胸部をマッサージしたり、両脚を開かせて空いた空間に位置取って、モモやふくらはぎを丁寧にマッサージするなど、お客モデルは実に気持ち良さそうでしたよ。
もちろん、濃厚なオイルトリートメントも併せて行うので、癒しの気分もいっぱいでした。
まさに「完全個室リゾート空間」という雰囲気を味わいながらの撮影でした!