埼玉県の文化・経済の中心地は、誰しも旧大宮だと知っています。それは、「さいたま市」と名を変えて、いくつかの自治体が合併した今も変わりません。
旧浦和勢に対しては失礼かも知れないけど、それが現実ってもんです(筆者注:そういう事にしといて下さいw)。
そんな事を考えながら私は、JR大宮駅東口で営業担当のTを待っていました。愛車は高島屋の駐車場に入れてあります。
今日の撮影は、その東口から徒歩3分の場所にある(店舗型)メンズエステ「Aroma Ruan (アロマルアン)」でした。
大手パーラーや老舗有名喫茶店でゴチャゴチャと栄えている通りに面したビルに、その店舗は入っています。
「ここってFセンセイ―が、よく機材を買いに来てたカメラ屋の近くだよね?」。
時間通りに東口に現れたTは、以前に大宮のお店を撮影に来た時の事を憶えていたらしくて、私が学生時代からお世話になっていた写真用品の専門店「ミヤマ商會」をキョロキョロと探しています。
「ナニ言ってるんですか。これから行く『Aroma Ruan (アロマルアン)』の1階にあったんですよっ」
そのカメラ屋は、2020年2月に最後に残った新宿店と大宮店を閉めたのでした。私は、そのビルの前に立つと、胸が締め付けられるような気持ちになりました。でも、そんな気持ちは奥備にも出さないでTと一緒に4階までエレベータに乗ったのです。う~っ、悲しい!
「いらっしゃいませ」
お客と間違えられながら店内に足を踏み入れると、そこは内装がアーリーアメリカンと宮殿がミックスされた感じの店内。冒険心がくすぐられるような造りになっていました。
取材する旨を店員に告げると、すぐに店長が飛んできて「こちらです」と、ワクワクするように廊下を進み、施術ルームへ案内してくれます。
「こちらが、今日のモデルのHさん。よろしくお願いしますよ」
「おはようございます、Hです。綺麗に撮ってくださいね」
H嬢は大人っぽい雰囲気を醸し出しながら、少女のような明るさで挨拶してくれたのでした。このままの和んだ関係で進めば安心とばかりに、「では、私はこれで」と店長は退室します。
私はストロボを2灯立てにして、彼女の全身に光が廻るようにしてから「名鑑いきますよぉ」と声をかけて、さっそくスチール写真を撮っていきました。H嬢は腿を中心に脚のラインが綺麗なので、立ち位置でヒザまで入れて撮っていきます。
黒いミニスカから飛び出た脚線が見事でした。
ここでスチール撮りを終えて、次の動画撮影にチェンジします。
ニット系の白シャツと黒いミニスカが似合っているので、衣装チェンジは全く必要としません。
と、ここで、お客役のモデルも入れて私は「はい!回った!!」と映画ばりの合図を切りました。
私は動画モードにしたニコンで、H嬢とお客モデルを追っていきます。レンズにはミヤマ商會で購入したプロテクターをハメているので、自然に近い肌目が出ているはず。
そうやって撮影していると、H嬢はオイルを多めにお客モデルを存分に施術していきました。実際にお客には見る事ができないのですが、跨るようにして背中をマッサージしたり、胸を揺らしながらの施術はエロチシズムに溢れていましたよ。
私は、手の甲やヒザ周りへの施術などのきめ細かさもキッチリと押さえさせていただきました。
こうして撮影は無事に終了して、私たちは「お疲れ様でした」というH嬢の声に見送られて室外へ。Tは店長と打ち合わせのために残り、私は一人で帰って行ったのでした。