私は期待を胸(推定バスト90cm)に、その日の撮影に臨んでいました。
そのお店の名は(マンション型)メンズエステの「Berryz Spa-ベリーズスパ-」。
場所は都営浅草線「東日本橋」、同新宿線「馬喰横山」の駅から徒歩3分、東京メトロ日比谷線「人形町」の駅から徒歩4分、同半蔵門線「水天宮前」の駅から徒歩10分(まだ近い駅があるので、要問合せ)と駅前から便の良い事はもちろんの事、嬢の取材・撮影では滅多に行かない地域なので、私は興奮していたのです。
それに、老舗の料理屋や江戸前の旨い魚を食べさせてくれる店が点在しているゾーンなのですが、私には縁がないですからね(苦笑)。
それもあって、私はそもそもが「旅好き」なので、見知らぬ地へ足を踏み入れるだけで“新しい発見があるのでは?”と、勝手に妄想しては楽しんでいるんですよ。想像するのは、無料ですから(笑)。
というわけで、仕事とはまったく関係のない思いを抱いて私は営業担当のTと東日本島駅の地上部分で待ち合わせをしていたのでした。この辺りに土地勘は皆無なので、クルマで行く度胸はありません。駐車場が見つからなかったら、大変な事になりますから。
それはそうと、その日の私は黒のパンツにTシャツ、フライトジャンパーと黒づくめ。担当Tは紺系のスーツにネクタイ、それに濃いベージュのワイシャツを合わせていました。2人ともダーク系にキメているつもりなんでしょうかね(含笑)?なんか、笑えますよね??
私「被ってますね」
T「イヤだなぁ」
と、お互いのセンスのなさを指摘しつつ、お店の入っている建物に到着です。ちなみに、2人とも黒の革靴(私はショートブーツだけどw)を履いていました(爆)。
店長と担当Tは、あらかじめ広告等の打ち合わせは済ませてあるようで、いきなり撮影に使う施術ルームに案内されました。
いつもマンション型のお店に来ると思うのですが、施術ルームの向こうには“普通の日常”があるわけですよね。そこから1歩お店に入ると完全個室の施術ルームという“異空間”なわけです。
そのギャップに私は、たまらなく萌えるのです…。
そんな事を考えながら照明を立てていると、「おはようございます」と入ってきたのが、その日のモデルを務めてくれるセラピストのA嬢。
肩までの髪が爽やかで、なにより「指が綺麗」です。
「カメラマンさんって“指フェチ”ですか? 胸とか脚をチラ見してるお客さんは多いけど、指を“ガン見”してるのって珍しいですよ~(笑笑)」。
私は、ピアニストとか「手タレ」などの“手(指)を商売にしている”女性に憧れが強くて、ついつい魅入ってしまう癖があるのです。
「い、いや、商売道具だから。ついつい見過ぎちゃったかな。あははは」
と、ただオドオドする私でした。
このままでは、ますます心の内を見透かされてしまうので、スチール撮影はバシャバシャと手短に済ませていきました。
「はい、次は動画もヨロシクっ!」
と、誰に聞かせるでもなく合図して、私は休憩も入れずに動画撮影に突入しました。
お客役の男性スタッフは、バスタオルを巻いたままの姿でスタンバイしていたので、切り替えもスムーズ。灯りは、もともと室内がブラウン調なので肌だけを強調させるためにアンバー系(肌色基調)のフィルターをレンズに装着して軽快に動画モードにしたニコンD7500を回していきました。
この店は、とにかくリンパの癒しや刺激にこだわっているので、その部位に到達するとA嬢の指がピアニストのように緩やかに、そして、強くマッサージしていきます。
その様子を、軽やかに映るように気をつけて撮ればいいのですから、難しい事はなかったです
そのほかにも、手や指だけではなく、両腿でふくらはぎを挟んでマッサージする姿は、「エロスとヘルスの融合」といった言葉がピッタリに“重く”合わせていきました。
“終始エンドレスリンパ”が謳い文句の「ベリーズグランデコース」をはじめ、リンパがコースの中心になっているのが、このお店の特徴だとか。私は、視覚からメロメロになって帰っていきました。